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イッタラ・バードのキクイタダキ ブランド:iittala(イッタラ) / デザイナー:オイバ・トイッカ / 製造年:1995年頃
新居の奥様の部屋に飾られた鳥たち。大きなワシミミズクの前に置くと、サイズ感がわかる。真っ白いのはホッキョクフクロウ、頭が赤いのはコウノトリ。
手吹きガラスでつくられた鳥のシリーズ「イッタラ・バード」は、織田コレクションの展覧会でご覧になった方も多いでしょう。コレクションには約130種類がありますが、シリーズ全体は700種類を超えますから、ごく一部です。イッタラ・バードは、カイ・フランクが老舗ガラスメーカーのヌータヤルヴィ社で鳥をガラスで表現したのが最初で、彼のもとで働いていたオイバ・トイッカに受け継がれ今に至ります。
この巣の中のひな鳥は、体長58mm。購入したのはもう30年前になるでしょうか。毎年6、7点の新作が発表されるので、その中で後世に残したいと思うものを少しずつ集めてきました。「小ささ」は、かわいらしさの重要な要素です。こうして巣の中にうずくまってる様子はなんとも愛くるしい。今日本で人気のシマエナガも小さな鳥ですよね。私は昔から野鳥が好きで、東神楽にいる間もずっとバードハウスやバードテーブルを用意して鳥と触れ合ってきました。織田コレクションにバードハウスがたくさんあるのも、私の野鳥好きからご縁が繋がった結果なのです。
生活文化を高めるのは、家具だけではありません。灯りがあり、花があり、器があり、“無用の用”があることで空間が豊かになり生活に潤いが生まれるのです。東神楽の自宅でも、ガラスの鳥たちはリビングのキャビネットの上で、その深みのある愛らしさで家族を楽しませてくれました。いつも言っていますが、「かわいい~」でなんでも片付ける今の風潮にはため息が出ます。「かわいいデザイン」から「かわ」を引けば、「いいデザイン」になる。その低年齢化した価値観から、ぜひ“ひと皮”剥いてもらいたいものです。
私が北海道へ来た最終目的であるデザインミュージアムは、いよいよ実現の道筋がつき、東川町によって具体的な協議が進められています。この計画は、必ずや最高の形で完成すると信じます。私は、このデザインミュージアムをつくるために生まれた人間なのですから。自分がこの世に生を受けた理由を自覚できることは、なんと幸せなことでしょう。私は大企業の社長にはなれなかったけれど、これまで一心にこの仕事をやってこられて本当に幸せだと思っています。
(2025/10/19・談)
イッタラ・バードの小さいシリーズ。
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